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フォトサークル伏見は、写真大好きメンバーの楽しい集いです。

講評会2021MONTHLY MEETING

2022年3月度講評会


「結界」

【講評】
 神域の結界を表現しています。「祈り」を奉げる、信者の背中が真っ直ぐで気持ちよく、緊張した空気感が漂っています。御幣の存在が主張して、非常に良い作品に仕上がっています。


「チューリップ」

【講評】
チューリップ花畑の中で撮影に夢中になるご婦人です。黄色と赤色がランダムに連なる花を画面2/3一杯に作画して非常にシンプルな作品です、今月の中では、これが一番良い作品と思いました。


「霧の朝」

【講評】
平城宮跡公園の朝です、朱雀門が霞み霧が出てグラデーションが見事です、一期一会、滅多にお目に掛かれないシユツエーションです自転車のライトが魅力的です、時間との戦いで良くキャチしました


「舞台」

【講評】
4段の階段を登り降りしているモチーフです、バックの処理が良く、華やかな舞台で踊っている様子です、シンプルに作画したので効果が有ります。京都駅の夜景は沢山見ますが、これは人物の配置が良いです、



【講評】
写真展は良い作品から刺激を受けモチベーションアップに繋がりますね。関西二科会展を鑑賞した時の作品でしょうか?京都市京セラ美術館の階段と思われます。白い壁の中に手摺の線だけが浮かび挙がり、シンプルな作品に仕上げています。ここはリニューアルしたばかりなので、沢山のモチーフがあり、色々と楽しかったと思います。

2022年2月度講評会


「光と影」

【講評】
「光と影」を上手く捉えています、通常見逃しがちですが、真ん中の黄色い部分がポイントになっております。


「夢」

【講評】
絵画のような作品です誰にでもできる作品ではありません。金魚の色に対比した黄色が金魚を引き立てています。


「光」

【講評】
闇夜のカラスをどの様に作品にするか?と同じ事で、赤色のモチーフにバックが赤色の時は光の選択が大切です、そこを、良く計算して、創意と工夫が読み取れる作品です。

2022年1月度講評会


「ランナー」

【講評】f5 1/400 ISO3200
 朱雀門の前を10人のマラソンランナーが走っています。半袖の赤、白、青、黄色ととてもカラフルです、良いモチーフを見つけました。帯状に白いススキが逆光に輝いて画面を締めています。手前の草木も逆光に輝いて、素晴らしいです、動きもあり、見た人に感動を与えます。切り取り方も抜群です。


「光と影」

【講評】f5.6 1/200 ISO160
細い橋をお母さんが乳母車を押して渡っています。構図が良くスッキリしています、それだけでも絵になりますが、バックの処理が実に良く、紅葉が逆光で輝いています、そのことでドッキリします。何処にいくのか?お母さんと子供との関係が想像されて、物語性があり、何を撮影したかがハッキリしています、写真の基本三原則、スッキリ、ドッキリ、ハッキリして見る者に好印象を与えます。



「絵画」

【講評】f7.155 1/160 ISO800
 母と、子供と父が手を握っており2つの二家族5人のが細い石橋を渡っています、池に落ち葉と紅葉の情況が映り込み、まるで絵に描いた絵画のようです、内容が良く、良いモチーフを見つけました。他にも良い作品がありました。


「バルーン」

【講評】f6.3 1/640 ISO100
 創意と工夫が読み取れる作品です、写真の格言に「主役を見ずにバックを見よ」とありますが、ただバルーンだけを写すのではなくバルーンを見ている人達を入れて更に朱雀門を入れて門型構図に仕立てたアイデアはなかなかの物です、咄嗟のこと、慌てずに、写真の知識がないと此処まで工夫は出来ません、f6.3にして被写界深度を深くして、人物とバルーンにピントを合わせています、またシャタースピードを1/640にして飛んでいるバルーンを止めています。 創意と工夫が読み取れる作品です。

久保 元
「難波パークス」

【講評】f8 1/13 ISO400 露出+3.3
南海本線のなんば駅の横に「なんばパークス」が有ります。この作品のモチーフはパークスタワーと思われます。



「鏡」

WEBで「あああつし」と検索すると、手鏡をつかってリフレックする作品を紹介していました。早速、百均で手鏡を買い、被写体に向ける、4辺の1辺をカッターで削ります、面白い作品が出来ました。またWEBで「幻想的なリフレックションの撮り方」を検索すると、反転世界を映し出す方法が詳しく載っていました。

12月度講評会


「対比」

【講評】f5.6 1/125 ISO160
池に浮かんだ藻の形と池に映った雲の形が面白く、対比しています。藻から生えている草も「俺はいきているんだ」と主張しているようで面白さを感じます。


「クリスマス」

【講評】f5 1/25 ISO3600 露出補正-0.7
天王寺公園のイルミネーションの光が歩道の床に映っていてクリスマスの雰囲気を醸し出しています。そこに通りかかったご婦人の右手にクリスマスのお土産を下げています。ご婦人のコートが黒色なので、明るいイルミネションの前に来た時がシャッターチャンスで、見事に計算しています。


「傘」

【講評】f4.9 1/100 ISO3200 露出補正±0
 アクアリュウムの中で泳いでいる金魚と傘をコラボレーションしています。更にアクアリュウムの中にも傘を映して対称形にしている技は見事です、「主役よりバックを見よ」の格言通り金魚より「傘」が際立っています。

<豆知識(カメラの設定)>
暗い場所での撮影:絞り優先F2.8 ISOオートに設定する、
暗い場所で動きのある物(金魚等)の撮影:マニュアルに設定して、優先F2.8 シャッタースピードS=1/250〜1/500 ISOオートに設定する、


「つがい」

【講評】f5.6 1/100 ISO2200
「主役よりバックを見よ」の格言通りバックにピンクの花をコラボレーションした事で「金魚」が際立っています。背びれや尾ひれのデテールも透き通っています、目の玉も白く迫力があります。画面をシンプルにしたことで迫力が増しています。



「ブクブク」

【講評】f6.3 1/60 ISO6400 露出+1
「主役よりバックを見よ」の格言通りバックに傘を入れた事で「金魚」が際立っています。更にアクアリュウムの中のブクブク泡立つ泡が赤い光に依って、際立っています。光も入れて良く考えた作品です。

久保 元
「瞳」

【講評】f2.8 1/60 ISO100 
前ボケが効いていますね、絞りを開放にして狙い通りの作品に仕上げましたね、撮影会の様子を見させて頂きました、あちらこちらと歩きまわらず、ここと言うモチーフを見つけて粘って遂に作品にしました。動く物はピント合わせが難しいですね。金魚の瞳に見事ピントが合っています気持ち良いですね。



「光の芸術」

【講評】データー不明
この作品の良い処はアクアリュウムの中、床、天井等に散りばめられた光が描くアートです、マッピングの技術によってこんな幻想的な世界が創られるのですね、この場合、主役の金魚は脇役です。



「傘」

ミナーラ金魚展でのフォトサークル伏見の撮影会です、アクアリウムの中の金魚を撮影する夫人。バックの赤い傘が魅力的でした。

11月度講評会


「橋」

【講評】f4 1/2500 ISO160
阿字池の中洲に建つ鳳凰堂をよく表現しています。池の中に建っている為、橋で渡らないと行けません、ペンキで塗り替えたばかりのその橋を強調しています。10円玉と違う角度のため新鮮味があります。


「光芒」

【講評】f4.5 1/4000 ISO320 露出補正-2
迫力満点の凄い光芒です、目で見た光芒をそのまま撮影出来ません、そこで露出補正を-2まで絞って光芒を表現しています。一期一会良い機会に出会いました、こまめにモチーフを探して歩くとこんな福を拾えます。


「ラジコン」

【講評】f7.1 1/200 ISO160 露出補正-2
 歩こう会で撮影されたそうです。
光を巧みに画面に取り入れた作品です、三角帽子と屋根が輝いています、嵐山の保津川でお客が3人と船頭を映しています、屋形舟の前に小さな模型の屋形舟が動いており、お客様の先頭にいる人がラジコンを操作して、他の二人はそれをスマホで撮影して楽しんでいるのです、ミニチュアの小さな模型の屋形舟にはお客様と船頭がいます、一期一会良いモチーフに出会いました。何よりも川面に映った光が効きバックを暗くした露出補正-2が効を奏しました。


「輝く鳳凰」

【講評】f18 1/100 ISO400 露出補正+0.3
まるで樹に止まっているかの様な鳳凰を捉えました、創意工夫の狙いを感じます。下界を紅葉に置いたのも鳳凰の存在を表現する方法として効いています。周囲をアンダーにする事に依って更に鳳凰の輝きが倍増しています。


「輝く鳳凰」

【講評】データー不明
二対の輝く鳳凰を表現しています、翼を広げた鳥の様な姿です、鬼瓦も鳳凰を守っているかの如く堂々としています。この作品の良い処は前ボケを使い主役を奥に置いた意表をついた奥ゆかしさです、朱色を入れることで、画面をただシャッターを切ったのでは無く創意工夫が読み取られます。

久保 元
「鳳凰」

【講評】f11 1/100 ISO100 露出-0.7  
露出を-0.7にしてピントは鳳凰に合わせ、前ボケの樹々を使い鳳凰を浮かび立たせています、雲の在り様も良く空が青く晴れ渡っていれば、鳳凰の輝きも最も増したと思います。アングルが見事です、何を表現したか、目的がハッキリしており国宝の建物に注目したがる中で創意工夫がみられます。


「親子愛」

【講評】データー不明
この作品の良い処は非常にシンプルな作品に仕上がっている処です。
バックの処理も良く、親子の絆の表情が表現されています、第3者にここだけを表現したと言う狙いが解ります。


「秋日和」

岩田山の猿を映しに4年間通いました、まだサラリーマンの日曜日カメラマンの時でした、京大の園地職員と仲良くなり、思いがけないショットに巡り合いました。

10月度講評会


「光」

【講評】f6.3 1/160 ISO200
写真の三原則に振り返ってみると@ドッキリ性があり上から一筋の光が差し込みモチーフだけが輝いています。Aバックを暗くおとしたので非常にスッキリしたシンプルな作品に仕上がっています。Bモチーフの活き活きした表情を表現したので、何を撮影したのかハッキリしています。
ドッキリ、スッキリ、ハッキリの三要素(エレメント)を取り込んでいます。


「驚き」

【講評】f5.6 1/1600 ISO400
近づく人間の足音に気が付いてスズメが一斉に飛び立つ瞬間です、画面に動きがありバックの処理も巧く行きました、動くものは画面を大きめに撮影しても作品で発表するときは、迫力を出すのに画面は出来るだけ小さくしてその中にスズメの飛翔をいれました。


「遠望」

【講評】f7.1 1/640 ISO160
普通は町並みを入れるのは嫌がりますがこの場合において物語性に一役買っています。丘の上に広がる真っ赤な曼珠沙華を画面2/3に入れて、小高い山をポイントに遠く町並みを望む構図は、「望遠」にカメラを向けたご婦人の後ろ姿が物語っています。


「季節」

【講評】f8 1/800 ISO200
平城宮跡の中にある、大極殿の脇に咲く彼岸花です、良いスポットを見つけました。彼岸花をデフォルメすることで迫力を増しています、画面もシンプルで彼岸花と大極殿だけで構成しています。大極殿の影をみると逆光で、光も良いです。「平城宮跡の写真集」にぜひ掲載させてください。


「球体表現」

【【講評】f6.3 1/320 ISO100
「ふーりん」の球体表現に奥行を出しバックに「赤のバラの花」を置く工夫は見事です。光を巧みに操り、バックを暗く落とした事も成功しています、球体表現を目的とするなら、下部の黒い部分は不要と思われます、空がピンク色になっていましが?夕焼けでしょうか?風鈴の上部は不思議な色です?

久保 元
「光る傘」

【講評】f2.8 1/60 ISO200露出+0.7
広角レンズで絞り、露出、ISO感度ですべて明るく設定して暗い雰囲気の中を作画しています。傘の裏側に行燈を置き、その光が床に投影されています、屋外の木立や風鈴も良く磨かれた床に投影されて素晴らしいです、傘を両側に置く手法はなかなか難しいですが、構図のバランスが良く整理されています、
久保さんの作品は皆様に参考になり、ありがとうございます。


「ライトアップ」

【講評】データー不明
不思議な雰囲気の作品ですね全体をライトアップせずに部分的な雰囲気でライトアップしているので、今までにない作品に仕上がりました。ライトアップの色もパステルカラーで落ち着きのある色が功を奏しました。暗闇の中で良い雰囲気です。


「夫婦猿」

京都嵐山の渡月橋を渡り、突き当り右側の階段を上ると「嵐山モンキーパークいわたやま」があります。入場料550円を支払い急な階段を昇ると山の中腹(標高160m)に小屋があります。その小屋の中に入り餌代一袋100で購入すると、野外の猿達にネット越しに餌を与える事ができます。  
猿と触れ合える唯一の場所です。コロナ前は外国人が大喜びで餌を与えていました。ここに数年間通い続づけ、春、夏、秋、冬、と四季を通じて猿の表情を撮影しました。今回は「冬の岩田山」です。
フイルムの駒が膨大な為整理に手間取った事やデーターを紛失して探すのに四苦八苦しました。

9月度講評会


「祈り」

【講評】f6.1 1/60 ISO400
右手に白いビニール袋を持った女性が白装束の姿で滝に打たれる準備をしています。結界を示す、しめ縄が厳かな雰囲気を出しています又バックのボケ味が良く滝をぼかした事は成功です全体に妖気が漂う表現です。


「玉露」

【講評】f5.6 1/2500ISO1000
マクロレンズで写したのでしょうか、玉露の中に花があり、そのデテールが鮮明で見事です、モチーフの色も赤で目立っています。バックのボケ味もよく主役が際立っています、上部と左側が少しだけ重たいので思い切ってカットしました。


「発着場」

【講評】データー不明
伊丹に行くと、伊丹空港の発着場の直ぐ近くまで近寄れる場所があり、川添に沿ってどの撮影ポイントにも行けます、進入ルートの方を選べば、飛行機の轟音と共に飛んで来ます。飛行機の到着時刻表をネットで調べればどんな機種が飛んで来たかも解ります、飛行機マニヤが沢山来ているので色んな事を教えてくれます、中には自分が撮影した作品を自慢げに見せてくれます。この作品は記念撮影になりましたが、人物が手を広げて轟音に驚く姿を入れると表情が表現出来ます。


「色の遊び」

【講評】f10 1/200 ISO100
向日葵を横からみると面白いですね。同系色の蝶々が密を吸っていますがカラーコンポジションが同化しておらず、蝶々の羽根と模様が縁取りしていて「羽根の黄色」と「向日葵の黄色」を分けています、羽根が透き通った感じになり写真の面白さです、バックのボケ味が良くもう一匹の蝶々も面白さを加えています、


「映り」

【【講評】f6.3 1/320 ISO320 露出―0.7
露出を―0.7にした為、色が落ち着いています、この作品の良い処は周囲の樹々の緑、黄色の「映り」です、画面の動きに小波を入れた事です。おそらく川は画面上から下に流れている事と思います。その流れを画面に動きの表現をされたと思います。

久保 元
「真夏日」

【講評】f10 1/160 ISO100
露出-0.7
武勇伝を聞かせて欲しい、少し怖かったのでは、こんな近くで撮れたのは珍しいです、真夏日さぞかし熊も暑かったと思います。久保さんの事だからいろんな事を連想させる作品です。露出を-0.7にした事で画面がひきしまっています。


「赤と黒」

【講評】データー不明
赤い鎧兜を被る、それぞれの黒の武士達が「やあやあ我こそは!」と名乗りを挙げるシチュエーションに置き換えて想像すると非常に面白い作品です、赤と黒だけのシンプルな作品で、金魚鉢の縁取りを撮り省くと広い場所に遊遊と泳ぐ金魚達の心が表現出来ます。舞台装置は成るべく見せない方が良いです、露出もピントも良いです。今月はもう1枚良い作品がありました。水に映る雲と樹々が雄大です。どちらを会報にセレクトするか迷いましたが、こちらはアングルの工夫が良いともっと良くなりました。


「宇治平等院」

撮影は「何かと何か」をコラボレーションして、そこに「光」をいれます、画面に物語性と表情があればもっと良くなります。この作品は30年前の宇治平等院です、フイルムの保存状態(なるべく空気に触れない事)が悪く、色が劣化しています。デジタルで多少の色復元は出来ますが不自然で完全ではありません、今撮影しているデジタルの作品も30年後の保存状態の策が必要です。30年後のデジタルの世界は様変わりしています。
今月も良い作品ばかりでした、
皆さん私の苦労を慮り25日まで作品を送っていただきありがとうございます。感謝します。

8月度講評会


「朝露」

【講評】f6,5 1/125 ISO200
 今日撮影したばかりの新品ほやほやです、この作品の良い処は雨上がりの露をランダムに作画した事とバックの処理が上手に行き作品が非常にシンプルに仕上がり、主役が浮き上がって主張している事です。


「絆」

【講評】f4 1/1600 ISO12800
暗いモチーフの中を補助光と自然の光だけで良くブレずに止まりましね、シャッタースピードもISO感度の設定も最適です、子燕のために親燕が懸命に餌を運ぶ姿は感動します、また、このシーンはよく見かけますが、難しく中々成功しません。バックの処理も良く木目が飾りの役目をしています。


「飛行塔」

【講評】f9 1/640 ISO160
青空の中に飛び込んだ飛行船、見ている鑑賞者は清々しい気分なります、今まで見たこともない作品です。飛行船が空高く飛んでいる工夫は山頂のビルの屋根や電線に並んだ白い碍子をカットすると、もっと良くなります。
作者の作画意図を考慮してこのままのアングルで会報に掲載させて頂きます。


「露光」

【講評】f8 1/125 ISO400
先月同様に創意工夫が読み取れます。丸くなった露に「逆光」が当たり芯が光り輝いています。露には蓮の花の葉と茎と空と雲が映りこみ宗教の世界感のようなものをかんじられますバックを落とし光だけを抽出したのが良かったです、露出は-2位が良いと思います。


「真珠」

【講評】f6.3 1/250 ISO400
真珠のような露玉に映されたメタリック調のモチーフは何なのか知りたくなります。
葉の上に別の葉の影がのり露玉を引き立たせています、もし露玉のバックの処理が明るかったら目立たなかったでしょう。

久保 元
「平城宮跡」

【講評】f5.4 1/160 ISO3200
やがて見れなくなる景色です、近鉄は「平城宮跡」の中を通るルートを変えてしまいます。
朱雀門の上、若草山の上から陽が上る瞬間と、朱雀門の左に一番電車が走る瞬間を同時に捉えるのは難しい事と思います。この場所で待ち構えるには大変な事と思います。勝手な願わくばもっと近くに寄り朱雀門を大きく出来なかったか?と思われます。


「窓映」

【講評】データー不明
奈良ホテルの窓に映されたデーターがたくさんあり、お互いがコラボレーションしています。室内側のテーブルスタンドや天井の照明やカーテンレースなど、室外側は左に若草山、右側の灯篭のような物、それぞれが奈良の文化の良さを強調していにしえを表現しています。


「露」

【解説】
煙の木を花屋で買い庭に植えたのが大きくなり、雨あがりに逆光で撮影しました。今月の作品は季節柄露が多かったです。

7月度講評会


「シャボン玉」

【講評】f6,3 1/200 ISO200
 パステルカラー調のコスモスの花を、彩に添えたシャボン玉が綺麗です。シャボン玉に逆光が当たり輝いています。浮遊した動きもあり、バックのボケ味も良いです。シャボン玉に目が届くようにコスモスは不要です左右と下をカットしました。


「露」

【講評】f321/2000ISO400
 マクロレンズを使ったのか?ピント合わせが良くバックのボケ味が素晴らしいです、一つ一つの露に紫陽花の花芯が映りこみ何とも言えないフォトジェニックな作品に仕上がり非日常の世界が広がっています、右側に在る紫陽花は色違いであればもっと良くなります。


「遠足」

【講評】f5.4 1/320 ISO160
紫陽花を前と後ろに置き、遠足の子供達とのコラボレーションです、赤い帽子と青い帽子が画面に彩りを添えています。画板を首から下げて懸命に紫陽花をスケッチしている姿は微笑ましく昔々を思い出させます。


「光と影」

【講評】f8 1/400 ISO200
創意工夫が読み取れます。ビーダマのような丸くなった露に「逆光」が当たり芯が光り輝いています。露の影が面白い効果を生み「光と影」を演出しています。露には蓮の花の葉脈が映りこみ、蓮の葉が舞台で在ることが解ります。「物語性」があり「逆光」でプリミティブなシンプル「構図」は写真の三原則を忠実に再現した作品です、上下と右側を少しカットしました。
露に動きがあるのは何故か?葉を動かしたと思います。


「コラボレーション」

【講評】f6.3 1/200 ISO640
建物にピント合わせをして前ボケに新緑の紅葉を配置した画面の工夫が読み取れます。桝組や隅木や二段に成った,飛燕垂木や桧皮のこけら葺きも表現されています、昔から伝わる文化と自然とのコラボレーションです。

久保 元
「集魚灯」

【講評】データー不明
黄色の「集魚灯」を付けた小舟が何隻も集まって「シラス」?を収穫するシチュエーションと思われます、その内の一隻を切り取って網で救っています、主役をシルエットにして浮かび上がらせた作画は「何を撮影したか」ハッキリしています。シンプルで「構図」も良いし、黄色の集魚灯が「光」を放し、久しぶりに写真の三要素にお目にかかれました。フォトコン(マニア雑誌)でよく見かける写真です、皆さんは全体を映したがる中で久保元さんらしい作品に仕上げました。


「新緑」

【講評】データー不明
いぶし銀のすまる瓦屋根をバックに趣がある作品に仕上げました。瓦が陽を浴びて輝いているからこそ、主役の「新緑」の紅葉がシルエットになり
浮かび上がっています、瓦が逆光の役目を果たして、光の効果を上手に使い考えて撮影しました。


「光」

【解説】f28 1/640ISO100
 写真を始めたばかりのころ「闇夜にカラス」を撮影しる課題がでました、
黒色に黒色は写るわけがありません、そこで思いついたのが「光」を使う事でした、自然光でもライトペンでも良いのですが黒バックに「逆光」にします。
昔投光器を買ってきて暗闇に桜を浮かびあがらせたのを思い出しました。

6月度講評会


「考える」

【講評】f6,3 1/200 ISO200
ハスの葉が枯れかけて、物のあわれを表現しています。葉の上の水滴が真珠の様に輝いて綺麗です。露出補正を絞ることでその輝きが協調されます。
池に映ったまだ元気良く生きている葉もシルエットにして画面に動きを与えています。何かを考えさせる作品です。


「光と影」

【講評】f5.61/160 ISO100
 塀の瓦の苔に雨水が滴れ、そこに一筋の木漏れ陽が差し込みフォトジェニックな作品に仕上げています。小さな赤い花は何でしょうか?苔のグリーンと対比してなんとも魅力的です。露出もアンダーで静寂感を表現しています。


「水車」

【講評】不明
意表を突く構図です、主役は水車です、思い切り1/4にした事によりデフォルメしています。脇役の藤の花が今盛りで見事です、川から吸い上げた水が水車の受け皿に零れる瞬間がシャッターチャンスであと少しだけ待てばもっと良い作品になりました。遠くの山並みが奥行を表現しています。


「赤の魅力」

【講評】f8 1/60 ISO400
カラーコンポジションが良いです、
紫色の先頭を行くのは祢宜? 後から赤い袴と白い神着の巫女二人、 更に周囲を赤い柱と濃緑の壁で構成して色のコンポジションがとても良いです。左から挿す光も良かったですが思い切ってカットしました。全体として神域の雰囲気をよく表現しています、奈良の人は良く見かけるモチーフですが、都会の人には珍しい光景です。


「5月」

【講評】f6,31/125 ISO200
 白い縁取りされた水槽に水が張り、溢れています、動きもあります。水面に五月の花が投影されています、水の揺らぎが五月の花をボカシ、白い縁取りと共に油絵の様です、水面の移り、ガラスの移り等は絵画的に表現され創意工夫されたワンショットです、モチーフを見つけたとき嬉しかったと思います。

久保 元
「蜘蛛の巣」

【講評】f4 1/125秒 ISO100
 創意工夫が読み取れます、この作品を見た瞬間、池に雨粒でできた丸と思いました、しかし丸の中に映されたモチーフ(草)をよく見ると草の茎に光が当たっていますので雨ではありません、ネットで水藻の写真を調べてみましたが見つけられなかった。止む無く作者に電話で教えを乞うと、「蜘蛛の巣に雨が付き」出来た丸との事、早朝35m/mのマクロレンズで4cmまで近付けて撮影したそうです。早起きは三文の徳、すごいですね。


「新緑」

【講評】データー不明
渡り廊下の回廊から中庭をガラス越しに青葉、若葉をキャチして、青色の清々しさで春を表現しています。
雨でガラスが濡れ、その滲みによる非日常的な風景に変えています。良いモチーフを見つけました。画面上に一杯なるべく多くの緑を残すように左右と下部を少しカットしました。


「やまと瓦」

【解説】f5 1/250 ISO100
4月8日「旧公会堂」にフォトサークル伏見の撮影会で撮影した作品です、旧公会堂のやまと屋根瓦が池に映り5月の花とコラボレーションしました。脇役はさつきです。

5月度講評会


「光」

【講評】f5.7 1/800 ISO800
 旧公会堂の庭園「フォトサークル伏見」の撮影会です、白い五弁の花が咲いています。そこに木漏れ陽がスポットライトに差して、バックを黒に選んだことによりコントラストが良いです。旧公会堂の庭園にはモチーフがたくさんあり、一日中遊べますね。


「新しい芽」

【講評】f5.6 1/320 ISO100
 バックにダークグリーン一色にしたことが成功しています、主役の新芽が浮かび上がって主張しています、脇役の赤い落ち椿と白い桜の花びらは、f2.8の開放値にするともっとボカしの面白さが味わい、絵画的になり、ふんわりとした作品が出来上がります。


「飛べるかな」

【講評】不明
桜を良く見ると測光を浴びて輝いています、画面の半分が「さくら」ですがどうやら脇役のようです、主役は「飛べるかな」水面に水しぶきを挙げて飛び立とうとする水鳥のようです。動きがありますが、この作品の良いところは柔らかな「光」を感じる良さです。上部の家屋は不要ですカットしました。


「いにしえの八重桜」

【講評】f10 1/200 ISO −
この世に2枚とないオリジナル作品です、ピカピカの新車の前面に桜が映り「おや!」と驚くモチーフですね、
誰も気が付かない所に目が行き、モチーフを見つけるのも撮影会の楽しみですね、青空に映える奈良の八重桜が今、満開で「伊勢大輔」もこのシーンは想像出来なかったと思います。


「奈良の八重桜」

【講評】f10 1/250 ISO100
 満開の奈良の八重桜と東大寺大仏殿だけならよく見る景色ですが、そこに青空に飛行機雲が加わると「珍しい!」となります。物語性もあり、光、も良く、三者三葉まとめました。
 写真の三原則「光」「構図」「物語性・表情」を忠実に再現した「教科書」の様です。

久保 元
「光の輪」

 ガンジーがイギリスから独立するとき、この糸車を使って国民に呼びかけ、イギリス製の服の不買運動を展開したのはあまりにも有名です。この作品の創意工夫したところは如何にも糸車が回っているように光の輪を描いた面白さです。f4.5 1秒 ISO100のデーターから推測すると、ISO感度をオートにしてf値とシャッタースピードはMマニュアルにして何回もS値を変えて写して作画意図に合ったものをセレクトしたと考えられます。糸車の中心にピント合わせをしてフードを手にもってカメラを回す手法は凄い考え方です。
撮影時の注意はシャッタースピードの工夫です、一秒の露光の時は1/2秒は静止して、余りの1/2はレンズを回します。


「春爛漫」

【講評】不明
この世に2枚とないオリジナル作品です、主役の桜が咲き、ポイントの電車が通る、お堀の水が添景となり、どこかに旅に行きたくなる情景で春爛漫を表現しています。
左上部が黒く少し重たいかな?と考えましたが逆に黒場を多くする方が意外性が出るのでデフォルメした桜の花びらが主張できます。

藤本 進
「船頭」

【講評】f8 1/80秒 ISO100
船頭をデフォルメして緊迫感を表現しています。橋を潜った瞬間をフォウカスしています、観光地と思われますが船頭の直ぐ前に席を陣取りしたのが良かったです。


「砂ずり」

【解説】
春日大社の砂刷りの藤です、硝子格子に映った灯篭とコラボレーションしました。リフレックスした部分に青空を入れています。去年は見られたのですが今年は少し早かったようです。

4月度講評会


「湖畔の乙女」

【講評】f6.3 1/640 ISO125
 「フォトサークル伏見」の撮影会で「大和郡山城の桜」に行きました。「池に佇む乙女」と池の映りを利用して桜を表現しています。この作品の面白い処は竹垣で額縁構図にした処です。皆様と別のモチーフの発見は面白いですね。


「リフレックス」

【講評】f4 1/125 ISO100
 大和文華館のエントランスです、床が「回りの景色」をリフレックスして、ソール・ライターばりです、床、池、ガラス、等リフレックスする物は全てフォトジェニックな作品になります、非日常が描かれるからです。床に映ったピンクの花色も彩りを醸し出しています。


「夕陽」

【講評】f1.7 1/193 ISO100
夕陽が落ちる光がガラスに写った瞬間を見事に捉えました、しかもその光が池に映ってリフレックスして、フォトジェニックな作品に仕上げています。ソール・ライターばりです、床、池、ガラス、等リフレックスする物は全てフォトジェニックな作品になります、そこに光が強調されれば鬼に金棒です。


[白鷺」

【講評】f5.6 1/500 ISO −
池に映った大極殿だけでも凄いのに、更に一羽の白鷺が飛んできたとは、願ったり叶ったりです。白鷺の主役のバックの処理が大極殿とは贅沢過ぎます。この作品が生まれたのは久保さんからの刺激によるもので感謝です。


「旬風」

【講評】f9 1/200 ISO100
 柳と朱雀門のコラボレーションですが、この作品の良い処は「風」を描写したところです、ならば、柳が靡いている姿を強調してトリミングしました。更に人物が入っているので、朱雀門のスケール感も描写しています。
空の色も良かったです。


「後背」

【講評】不明
西山しのぶさんはこのモチーフを見て何かを感じてシャターを押しました、この作品を良くするにはどうすれば良いでしょうか?発想の転換で後背の美しさを主役にしました。添えられた花も効果が有ります。良く見たモチーフでも、考え方を変えれば素晴らしい作品になります。


「タイムスリップ」

【解説】
空想の世界です「古代」にタイムスリップした感じです。平城宮跡歴史公園の中にある「いざない」館の展示室です、両側に「古代の官僚」の姿が描かれていて、そこを通ると古代の空想の世界です、両側の壁面を写す為に20m/mの広角レンズを使いました。