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フォトサークル伏見は、写真大好きメンバーの楽しい集いです。

講評会2020MONTHLYMEETING

2021年3月度講評会 (3月4日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「茶畑」

【講評】f6.3 1/125 ISO100
 茶畑の細い道をランニングする3人の若者、どんな人間関係か気になります。兄弟姉妹か?大学生のクラブ友達か?左から赤、青、白、のランニングシャツの組み合わせも面白いです。夫々が片足を上げた、ごく自然なシユツエーションが良かったです。

阪野輝男
「若鷺」

【講評】f5.6 1/4000 ISO560
 若鷺が二羽樹に留まっていますが、一羽だけ羽を広げて飛び立とうとしています。この一羽の動作で作品に動きを与えています。もし三羽共留まっていたら、どこかで見た事のある平凡な作品になったでしょう、白鷺は白いので空の色に同化してしまいます。そこが難しいところですが、少しアンダー気味にして白鷺が目立つようにして見ました?、更に逆光で撮影出来ればドッキリしたもっと良い作品になっていました。バックの画面処理がよく、スッキリした作品に仕上がっています。

福地 定義
「青い踏切」

【講評】f1.7 1/33 ISO344
とまれ、きき、みて、とおれ、の表札が立っている踏切で一人のご婦人が待っているシチュエーションです、信号機の表示が反対側の⇒もあり、止まれは未だ続きそうです、時間の描写と、この作品の良い処は同感描写です。

安田 久代
「鴛鴦」

【講評】f5.6 1/500 ISO 
9羽のおしどりが集う光景は珍しいですね。その内一羽がアクションを初めていて、動きのある作画になっています。バックの処理もシンプルです。どうすればもっと良い作品になるでしょうか?残念ながら陽が強ければもっと良い作品になっていました。

日岡 弓枝
「春よ来い」

【講評】f6.3 1/320 ISO200
 200m/mの望遠で散り椿一面をバックに小雀を一羽捉えています、雀にピントを合わせて前後をボカシ何が主役かフォトジェニックな作品仕上げています。この作品の良い処は@非常にシンプルな作品である事。A何を撮影したか表現がハッキリしている事。B時間を表現して、散り花の儚さと一羽だけの雀の淋しさで物語性を作画しています、一期一会、良いモチーフを見つけましたね。今月は1115「笑い」4868「絆」も良かったです。

久保 元
「大極殿の鏡」

【講評】f9 1/125秒 ISO125
長靴をはいて被写体に立ち向かう姿は凄みを感じます、この作品は創意工夫が読みとれます。こんな素晴らしい作品に出会えるなんて、長い間写真を続けてきて良かったです。
晴れの日、平城宮跡の水溜まりに映った「大極殿」を見つけ「しめた」と想い「ニヤリ」としてカメラを構えました。1300年の歴史が浮かび挙がる光景です、やはり雨上がりの日に毎日行けばこんなシチュエーションに出会えますよね。「この作品の良い処」は白く塗った梁の小口と宝珠(鏡)に朝日が当たりそれが水溜まりに映り込んだ画像が「幻の楼閣」を想い、いにしえの古代儀式の人々も見たであろう「壮大な物語性」です。こんな作品を待っていました。写真の解釈は一つではないにしても、失敗してもうこりごりですが、市展・県展に再挑戦してほしい作品ですね。
久保元さまの平城宮跡の作品で良い作品は4つ拝見しました、初めは水溜まりに樹が映っている作品、2枚目は平城宮跡鉄道部門フォトコンテスト 3枚目は先月の太極拳、そして今回と、
まだまだあると思います、今後のテーマに「平城宮跡の四季」と決めて写真集にまとめてみたらいかがでしょう?

西山しのぶ
「強烈な光」

【講評】f4.5 1/80 ISO200
床の間に瀬戸内寂聴さんの句が掛けてありそこに光が当たっている、廊下の突き当りの扉が杉板で網代に編んであり、そこにも「強烈な光」が当たっている、床は畳と敷居にも窓枠の影が差して「強烈な光」を表現している、長浜市の高級料亭を想像する一隅で良いモチーフを見つけました。

村田 啓次
「春うらら」

【講評】f6.3 1/160秒 ISO100
「いにしえの奈良のみやこの八重桜けふ九重ににほひぬるかな」
小倉百人一首第61番に出てくる和歌で「伊勢大輔」いせのたいふが詠んだと記されています。1678年若草山の「蛍ノ滝」で八重桜を見つけて宮中に植え替えたとされています。
その後東大寺「知足院」の裏山で岡本勇治が「八重桜」を発見して、1923年に天然記念物に指定された。今では奈良女子大学・東大寺・公会堂・奈良公園などに残っています。普賢象、関山、御衣黄、ウコン、一葉等が有名で、この八重桜は「一葉」であります。
「一期一会」桜の花が散るゆく姿の瞬間を捉えています、お誂えの「赤のコスチューム」と鹿が画面を引き立てています、婦人の肩と地面には散った花びらに樹の影が差し、何もかも揃いのシチュエーションであり、八重桜は開花が遅いので今からスタンバイしたら充分です、素晴らしい教材です。

渡辺直雄先生
「夕暮れ」

【解説】データー不明
夕陽に「二月堂の床」が光って綺麗でした、これは床に水撒きした直後の夕暮れです。手前の擬宝珠と中景の屋根瓦と、遠く生駒の山も陽を浴びて輝いていました。2月10日、「日本光画会の会報」に私の記事が掲載されましたので合わせて今月の作品にしました。

2021年2月度講評会 (2月4日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「影」


【講評】 f10 1/100 ISO2500
寺院建築の妻側に必ず「懸魚」がありますが、これは建物を火事から守る御呪いです。その「懸魚」を写して逆さにした作品ですが、この作品の面白いところは主役より脇役の「影」の方が主張しています。白いバックに黒い影、影に白い「懸魚」とそれぞれが引き立ちます。

阪野輝男
「紅葉と鹿」

【講評】f5 1/80 ISO100
 シンプルな作品です、画面には「紅葉と鹿」しか写っていません、紅葉も光を浴びて輝いています、ただ敢えて難を探せば、何処かで見たようなシチュエーションです、ではどうすれば良いか?物語性が欲しかったです。

福地 定義
「文様」

【講評】f5.6 1/80 ISO3200
フォトジェニックな作品に仕上がっています、この作品の一番良い処は蝶々の幾何学模様と花をコラボレーションした処です、蜜を吸いにきた夫婦蝶々の仲良しさと、花の色が綺麗な所の出会いです、良いシチュエーションに出会いました。サロンパスを持って橿原の昆虫館に行くと出会えます。

安田 久代
「テントウムシ 2」

【講評】f7.1 1/200 ISO −
テントウムシシリーズのパート2です、バックの処理に気を使いコスモスを入れて彩りを添えています、もっと良くするにはどうすれば良いでしょうか?テントウムシが蕾の天辺に登り切り羽を広げて、いざ飛び立とうとした瞬間が動きがあってシャッターチャンスです。次回は期待しています。

日岡 弓枝
「黒い雲」

【講評】f10 1/1000 ISO100
 「創意工夫」が読み取れます、アングルを空に向けて、興福寺の宝珠をポイントに「黒い雲」が沸き上がるのをまって捉えています、もし写真の知識が無い人は「黒い雲」を見逃すでしょう、コロナ禍の時代「黒い雲」は何かを暗示しています。非常にシンプルに仕上がっています。

久保 元
「寒い朝」

【講評】f7.1  1/250秒 ISO100
寒い朝でも毎日、平城宮跡で大極拳をしている人がいます。作品の中にはあらゆる情報が表現されています。
1.あたり一面が霧が降りていて「寒さ」を表現しています。
2.バックが霞んでいて主役を引き立てています。
3.カラスが大極拳を見て、白い中に黒と添景の効果があります。

西山しのぶ
「千年の歴史」

【講評】f6.3 1/250 ISO200
モチーフを見つけるのも写真の楽しみです。樹影を見つけて、白と黒の世界、野仏とコラボレーションした処は見事です、野仏達は生き生きとしています。千年の歴史の元興寺さん時が静かに流れています。シンプルな作品に仕上がっています。

村田 啓次
「若草山山焼き」

【講評】f8 5.5秒 ISO100
場所取りに苦労された事と思います。レリーズも必要でしょうか?、三脚を立てて寒い中、露出補正が難しく露出補正オーバーにならないようにベストの5.5秒はどうやって導き出したのでしょうか?デジタルを利用すればインターバル撮影の方法もあり適正露出が導き出せます。
左側の近鉄線の光、右側のマンションの光が気になりますね。230m/mの望遠レンズの圧縮効果があり、朱雀門が燃え上がる様な巧な構図です。

渡辺直雄先生
「暇な時間」

【解説】データー不明
 易者先生がコックリコックリと鼻から提灯を出して寝ています、被っていた帽子がポロリと落ちて、運命鑑定の台の上に転がり落ちました、前の椅子には客はおらず、左の順番を待つ台の上にも客はおらず団扇が置いて有ります。「ヒマだな!」まったりした長い時間が経ちました、写真は時間までも表現出来るのですね。白い髪の毛が目立ちました、黒でしたら画面に埋没する処でした。

2021年1月度講評会 (1月14日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「お散歩」

【講評】 データ不明
 西大寺の光景で良く見られますがこのモチーフを捉えたのは流石です。
4人ともマスクをしている処からコロナ禍の時代を物語っています2〜3年たてば、あんな事有ったねと忘れ去られて仕舞います。歴史ある西大寺の境内でのシーンで赤いパンツもポイントとなっています。

福地 定義
「仲良し」

【講評】f8 1/320 ISO160
逆光で写した為、夫々の頭と肩と影がラインライトになり主役が主張されて、フォトジェニックな作品に仕上がっています、この作品の一番良い処は「鹿の存在」です「こんにちは!」と4人に挨拶しています、物語性もあり、題名も「ご挨拶」の方が良かったです。更に初秋を表現する紅葉の樹々やススキの穂が輝いています、「一期一会」で良いシチュエーションに出会いました。

安田 久代
「やまなし」

【講評】f8 1/60 ISO不明
二科会のジャンルの中で「アートフォト」の部門が出来ました。これからの写真の世界では一段と「創意と工夫」
が必要になります。ネットでは。「創意工夫」とは、今までになかった新しい考え方や方法を見つけ出す。 他の誰も思いつかないようなことを考え出し、それを行うためのよい方法を考え巡らす、ことだそうです。この作品の良い処は色を統一して作画した事です、絵画の世界に通じるので、葉の有り様、水玉の有り様で想像してドキドキします。南天の実、カタバミの葉で、やまなしをイメージしたそうです。

日岡 弓枝
「巫女」

【講評】f5.6 1/200 ISO320
 「創意と工夫」が読み取れます、アングルを空に向けて、ハイキー調に設定して、バックを白一色にした事が主役の「巫女」を浮きだたせた効果です。飾りや十二単の赤が画面に彩を添えています。非常にシンプルに仕上がっています。
久保 元
「擬人化」

【講評】f2.8 0.6秒 ISO800
 アートフォトの世界、「創意工夫」とは、今までになかった新しい考え方や方法を見つけ出す。 他の誰も思いつかないようなことを考え出し、それを行うためのよい方法を考え巡らす、ことだそうです。
この作品の新しい処は、バックを暗くして全体の雰囲気を不気味にしています、目の瞳をビー玉で表現して、しかも目に横線のいれて驚かせています、次に鼻筋の表現にライトを当てています、更に「口」らしき処を黒くして「擬人化」を作画しました、あれやこれやと作画中楽しかったですね。写真は楽しいですね、その時の様子が伝わり、この作品をみるとドキドキします。

西山しのぶ
「紅葉」

【講評】f4.5 1/50 ISO125
この作品も「創意と工夫」が読み取れます、どうして紅葉が真ん中に位置に映っているのか。不思議な作品です、
伏見公民館の撮影会、蜜を避けて半分開けられた窓に真っ赤な紅葉が映っていました。モチーフを見つけるのも写真の楽しみです。

村田 啓次
「叫び」

【講評】f5 1/2000 ISO200
叫び、大きな口を目一杯開けて歌っています、髪を振りかざし「迫力満点」な作品です、ピントもキリと合っていて気持ちよく鑑賞出来ます、2019/8/24撮影と記録されていますので、昨年のバサラ祭りでしょうか?、衣装の赤色もポイントとして効いています。

渡辺直雄先生
「飛翔サギ草」

奈良県では絶滅寸前種に指定されている、日当たりのよい湿地に咲く、由来はシラサギ(コサギ)の姿に似ているからその名がつけられたとか、ならばこの花をシラサギのように飛ばす姿を撮影しました。バックを暗くしてストロボに被せたセロハンを色々と代えて見ると面白いです。


12月度講評会 (12月3日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「一期一会」

【講評】データー不明
 「伏見公民館」の撮影会、大乗院庭園の丸橋を渡る一人の紳士、銀色に輝いた、大乗院の屋根瓦が池に映り、更にもみじの紅葉を下部にあしらった絵に描いたようです、人物を入れたことで静止ではなく動きを表現しています。「一期一会」見事なシャッターチャンスをいかしました。

阪野輝男
「季節」

【講評】f6.3 1/200秒 ISO100
強烈な落ち葉の赤です、紅葉が地盤の窪みの所に貯まって「心」と言う文字を描いているようです。翌日には風が吹いて消えるでしょう?「一期一会」見事なシャッターチャンスをいかしました。巨木の枯れた根は何を表現しているのでしょうか?

福地 定義
「深秋」

講評】f5.6 1/100 ISO160
銀杏の落ち葉の黄色い絨毯の上を歩く一人のご婦人の右足がくの字に曲がり動きのある作品です、バックの処理が上手くシンプルなに仕上がっています。コロナ対策にマスクをしているのは今の時期を表現しています。

安田 久代
「落ち葉」

【講評】f8 1/60 ISOオート
「フォトサークル伏見」の撮影会で手水鉢の水の上に紅葉の落ち葉が散っていました、水には銀杏の木がうっていて、詩情を掻き立てています、もしこの映りが無ければ平凡な絵ですが効き目があります。モチーフの発見は撮影会の喜びです。

日岡 弓枝
「映り」

【講評】f8 1/320 ISO100
 銀杏の落ち葉が周囲の紅葉色を反射して輝いています。バックの処理にも大仏池を入れて構成し、大樹の影をいれたのが作画意図道りに成功しました。

久保 元
「月と鹿」

【講評】f4 1/2秒 ISO1、600
 「月と鹿」三脚を立てて軽いストロボ撮影の様です?バックの樹々の描写も良く、絵を描いたようです。猪鹿蝶の役札を思いうかべます、2020、10,31撮影との事「テーマ」に鹿を撮影してるからこそ、皆に見えないモチーフが見えるのでしょう。非常にシンプルな作品に仕上がっています。

西山しのぶ
「ピンクカー」

【講評】f16 1/200 ISO400
 紅葉した葉が落ち地面を黄色一色に染めています、画面を引き付けているのは、この作品のポイントのピンク色の販売カーです、グリーンの日除けパラソルも効いています。

村田 啓次
「獲物に向かって」

【講評】f5.6 1/3200 ISO400
非常にシンプルな作品です、水の流れを表現して捕食の瞬間を輪に描いています、ピントもキリと合っていて気持ちよく鑑賞出来ます、白鷺の配置も良く品格もありトリミングなしの完成度の高い絵になっております。

渡辺直雄先生
「雪と透明光」

【解説】f13 1/250 ISO1600
 寒い朝、庭先で透過光により葉脈が映り綺麗な花を見つけ、更に雪が積もっており、これは絵になると思い「逆光で」写しました。


11月度講評会 (11月5日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「初秋」

【講評】
「フォトサークル伏見」の撮影会、水景園の水景棚を掃除しています、ご苦労さんです私達が楽しめるように苦労されています。水景棚の段々と零れ落ちる水の描写と赤く色着いた紅葉と3者が一体となって「初秋」を表現しています。一服の絵になっております。

阪野輝男
「ストラクチャー」

【講評】f5.6 1/640 ISO400
水景園の観月橋です、延長123mもある長い橋です、正面と雲と橋の側面が池に投影されていて綺麗です、絞りF=5.6でパンフォウカスにしています、橋の構造ストラクチャーの美しさが表現されています。

福地 定義
「深秋」

【講評】f5.6 1/100 ISO160
白駒池の紅葉です、それが白駒池に映った水面が綺麗ですね、右側に3人のハイカーがポイントとして効いています、非日常の「深秋」で感動したと思います。半切ぐらいの大きさに焼き家に飾れば見栄えが更に良くなると思います。

安田 久代
「グラディエーション」

【講評】f5.6 1/400 ISOオート
「フォトサークル伏見」の撮影会で里棚田から観月橋をみたショット、風がなく鏡のような池に、映った緑、黄、紅色のグラデーションが美しいです、天気も曇りでコンデションが悪いなか、よくこのシーンを見つけましたね、もし晴れていればもっと良くなりました、時期的に紅葉の色付きが悪いので11月にもう一度挑戦したい場所です。

日岡 弓枝
「映り」

【講評】
水景園の池に映ったモチーフです柱や梁が湾曲した描写は池の岩や紅葉とコラボレーションしてフォトジェニックな作品に仕上がっています。実像と虚像を意図的に合成したもので素晴らしいですね。

久保 元
「ムラサキシキブ」

【講評】f4.5 1/160 ISO100
 ムラサキシキブ(グリーンスナップ)の花を主役にして、脇役に水景園の水景棚をボカシバックにいれた作画は見事です、初めから作画意図を持って構図を決めています。紫色と水の流れが良くマッチングしています。

西山しのぶ
「若草山」

【講評】f16 1/200 ISO400
若草山から奈良の街並みを入れて懸命に芝を育む鹿を描写しています。
この日天気が晴れならばもっと良い作品になっていたと思います。

村田 啓次
「獲物に向かって」

【講評】f5.6 1/3200 ISO400
毎年平城宮跡で行われる天平祭で5月4日に行なわれるのが鷹匠の演技です、主役はもちろん鷹と鷹匠ですが、それを見守る観客の表情がとても真剣でした。
飛んでる鷹にピントが合い気持ちが良いです、バックの処理も良く空に向けたのが主役を引き立たせいます、鷹は2人の鷹匠の間を往復します、
珍しいモチーフで滅多に見学出来ません。少し残念なのはカメラの設定でf5.6⇒f2.8にすればバックの樹木と見学者はもっとボケたでしょう、ピントは鷹匠にあわせて置けば鷹には自然に合います。

渡辺直雄先生

 これは平城京天平祭 2017・5・4
に撮影しました、古代から今に伝わる「鷹狩り」。諏訪流の鷹匠によるダイナミックな放鷹術です。絞りを開放にして鷹にピントを合わせました。

10月度講評会 (10月8日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「色」

【講評】f6.3 1/320 ISO160
9月の「フォトサークル伏見」の撮影会でゲットした、擬人化作画。花を見る方向により、目鼻立ちを作成して人間や生き物の如く表現しました。
 バックを黒く落としたバックの処理も良く主役が浮かび上がっています。

阪野輝男
「光」 アスペクト比 3:2

(修正後)

【講評】f4 1/3200 ISO400
バックの処理が上手に良く行きました。空から光が差し込んでいるかの様です。これはよく考えたアングルが良かったからです。土手の下から空を見上げて2人のご婦人がスマホで撮影している所です。樹の枝が不要のためAdobe Photoshopで加工しています。時間をかけて丁寧に周辺の色をスタンプします。最終的に見る人に感動を与えています。日本光画会に挑戦して下さい。評価が得られます。

福地 定義
「旅先」

【講評】f4.6 1/80 ISO400
意表を着く構図です。ウインドウに秋の花、彼岸花をうつしています。一言主神社の参道の両脇に止めてあった車の中からモチーフに選択しています。何枚も撮影したその中からこの作品を選んだと思います。上手にまとめました。

安田 久代
「秋盛り」

【講評】f10 1/250 ISOオート
画面を斜めの線で区切ると、左側上部は人物と稲穂と空を、右側下部には真っ赤な彼岸花で埋め尽くされ奥行きを描写しています。こんなにも彼岸花が咲く場所を見つけて切り取ったのは、モチーフを見つける目があるからだと思います。更にピンク色の彼岸花をポイントに入れた事が成功です。

日岡 弓枝
「鏡」

【講評】「フォトサークル伏見」の撮影会で阪野輝男さんのご案内で、「一言主神社」にいきました。
物語性があり「鏡よ鏡よ私を写して下さい」と祈っています。10年程前の市展ならで賞に輝いた「祈り」の作品を思い出しました。その作品は祈っている人物を鏡のなかにいれてありました。この作品は中々発見出来ないモチーフです。モチーフの発見は撮影の楽しみです。

久保 元
「オゾン」

【講評】f8 1/15 ISO100
オゾンが一杯です。目に見えないものを表現しています。5:15柔らかい光を取り入れた森の中で葉に反射して輝いています。そこに山から湧き出た水に苔むした石畳を歩くハイキングのご夫婦をモチーフに作画しました。「木漏れ陽」は初めから計算しています。ハイカーの邪魔にならないように配慮して、登山道の横に三脚を立てて光の下にモチーフが来た瞬間にシャッターを押しました。グリーン一色のバックの処理も絶妙です、良く考えた作画意図です。

西山しのぶ
「花道」

【講評】
「フォトサークル伏見」の撮影会でシーズン中一番よい時期に行きました。小道の両側に彼岸花が咲き誇り、画面一杯に作画して奥に人物を配して奥行きを出しています。露出を小にする。

渡辺直雄先生

【解説】f8 1/500 ISOオート
失敗例です。咄嗟の事でしたレンズを交換する時間がなく、エイまあまあいいかといい加減な気持ちで折角のシャターチャンスを無駄にしました。パンフォーカスにすべきでした。奥にピント合わせをして前ボケを狙ったものの思惑道りに出来ませんでした。

9月度講評会 (9月3日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「夫婦」

【講評】 写真はフイルムに光で絵を描くことです。「飛び火野の夫婦鹿」をモチーフに上部に樹を入れて、下部をアンダー気味にして、中部に雌と雄の「夫婦鹿」を入れてバックを空に持って行くのは、まるで絵を描いているようです。特に牡鹿の角が空に映えてその姿態が絵になっています。

阪野輝男
「コンポジション」

【講評】f11 1/500 ISO200
前面に花(赤と白とグリーン)、中景に街並み、遠景に「青い空」と雲(白)、上部に塔?らしきもの(白)、雲に隠れた太陽の光、等 球面体(宇宙)の硝子に作画しています。「青い空」がインパクトがあります。赤、グリーン、白、青、と「色のコンポジション」が素晴らしいです。

福地 定義
「見学会」

【講評】f3.5 1/60 ISO200
お酒の「見学会」と想像します。絵として非常にシンプルな作品に仕上がっています。モチーフは、陳列棚と
「見学者」とお酒のサンプルだけで構成されていて室内照明で浮き彫りにしています。

安田 久代
「影」

 【講評】f10 1/250 ISOオート
 セピア色の壁一面に「影」を作画して非常にシンプルな作品に仕上げています。モチーフも自転車と壺に標準を充てて珍しい作品です。

日岡 弓枝
「着水」

【講評】f8 1/500 ISOオート
「猿沢の池」でしょうか?五重の塔が池の水面に映っていて、手前の赤い釣り提灯とコラボレーションした処はグッドアイデアです。作品の上下を逆さまにして虚像を正像にすると更に面白いです。但し池に映った四角い黒い部分が気になります。

久保 元
「溜まり池」

【講評】f8 1/50 ISO100
 雨上がりの「溜まり池」を想像します。想像する理由として芝生の色が青々としていること、ベンチに腰掛けたご婦人の足が水についていること、池から生えている樹木の根が微かに見えることです。半逆光で光の方向が良く、空と雲、ご婦人や樹木の影が池に映っているので一期一会素晴らしいスナップショットです。池に花を投げて水紋の輪が出来ていますがこれは不要です。

渡辺直雄先生
「灯篭山」

【解説】奥能登・珠州市指定無形民俗文化財・飯田燈籠山祭りの見所は高さ16mの山車です重さ5トンの燈籠山を曳きます。飛び火野でのスナップショット、ISOが稼げるデジタルだからこそ写せた作品です。ISO感度とケルビン(色温度)をオートに設定します。

8月度講評会 (8月6日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
「のんびり」 アスペクト比3:2

【講評】f5.6 1/125 ISO320
 雨上がりの光景が、のんびりした雰囲気を醸し出して漂っています、芝生が柔らかな色合いで「ハット」します、奈良の人以外はお部屋に飾っておきたい作品です。

福地 定義
「飢えた鹿たち」 アスペクト比6:5

【講評】f4.5 1/160 ISO160
新型コロナウイルスで餌のお施主様も減り、鹿達も「せんべい」欲しいですよね、群がった鹿たちの姿は世相を反映しています、更に人間どもは裕福で、この二の腕凄いですね、鹿との掛け合いを強調する為、上部と左右をすこしの部分をカットしました。

安田 久代
「静かな夜」 アスペクト比6:5

【講評】f3.5 1/6 ISO3200
奥にモスクとホテルがあり手前の池にボートを配して、池には光が映り込み「静かな夜」を表現しています。この場合は人物がいないのが逆に良かったですね。

日岡 弓枝
「東風」 アスペクト比6:5

【講評】f5 1/60 ISO-6400
 「東風吹かば匂い起こせよ梅の花、主なしとて春な忘れそ」が浮かび上がってきます、露出が良く夜のためバックの処理も良く、燈花会の灯籠のボケ味も良く、白い梅の花と灯籠をコラボレーションしたのが良かったです、白い色は光に対して良く反応します、「チコちゃんに叱られる」で実験していましたが、鯛の赤色より白色が光に対して一番反応するとの事、モチーフが二つだけなのもシンプルな作品に仕上がっています。

渡辺直雄先生
「大立山」

【解説】f13 1/500 ISO-1000
 ISO感度とケルビン(色温度)をオートに設定します、絞りだけを固定して、西に太陽が沈むのを待って、シャッターを切りました、「大立山」の撮影は難しいです。



7月度講評会 (7月2日(木) 於:伏見公民館)

廣田 勤
『色』 アスペクト比6:5

【講評】
アジサイの色をうまく配置しています。バックの処理が良く花弁が浮き上がった表現をされています。光の捉え方が良かったです。弱酸性の土壌では青い花となり「辛抱強い愛情」とのこと。ちなみにアルカリ性の土壌はピンク色です。

澤田 保
『初夏』 f5.6、1/500 ISO125

【講評】
バックの処理が上手いです。花が浮き上がった表現をされています。光の捉え方が良かったです。ボケ味が良くモチーフにちかよって撮影されたと思います。スッキリとしたシンプルな作品に構成されています。画面の中に余分なものは省くように、F値はもっと開放で撮影した方が良いです。

阪野 輝男
『投影」 アスペクト比6:5  f13、1/640 ISO200

【講評】
大池に投影された薬師寺はアマチャカメラマンのスポットとして大人気です。皆様がわんさかと押しかけるので、毎日出掛けて無風時に池が真っ赤になる瞬間を狙います。この作品の良い処は雲の間から零れた朝陽が池に映った瞬間を捉えた処です。

福地 定義
『コンポジション』 f7.4 1/320 Iso160



【講評】
今月の作品でこれが一番いい写真です。前に黄色、白い色、ピンク色の3色のチューリップを置き、バックに雲と桜を置き、コロナウイルスで白いマスクをした二人の婦人が効いています。だんだんと色を表現した構図が面白いです。広角レンズの使い方が良いです。

安田 久代
『着水』f8 1/500 Isoオート

【講評】
群れをなして鴨たち軍団が一斉に着水しましたモチーフが重なっていないのはアングルが上部からだったと思います。夫々の姿が水に映り綺麗です。バックの処理も良く鴨の姿態を浮きだたせています。この一瞬は安田様でなければ不可能でしょう。

渡辺直雄先生
『大松明』

ISO感度とケルビン(色温度)をオートに設定します。カメラを地面に置き、松明が通るであろう位置を想定してレンズとアングルを決めます。絞りを置きピントにしてシャッタースピードはオートでカメラ任せです。1秒間に5コマ撮影できるように設定して、撮影後「良い作品」だけをセレクトして「合成ソフト」で作品をしあげます。